英数字とは?/ ディック
[ 56] コンパクトカメラ用語辞典-英数字
[引用サイト] http://www.kiwi-us.com/~mizusawa/penguin/CAMEgloss/htmls/abc.html
露出は絞りとシャッタースピードで決まる。AEの方式には、すべて機械任せのプログラムAE、セットした絞り値に合わせて適正露出となるようにシャッタースピードを自動的に決める絞り優先AE、逆にシャッタースピードを決めておくと適正な絞り値を決めてくれるシャッター(スピード)優先AEがある。 現代のコンパクトカメラはたいていプログラムAEだが、高級コンパクトは絞り優先AEが採用されており、カメラがコンパクトになりだしたセミクラシックなコンパクトカメラではシャッタースピード優先AEが多い。EEの時代はたいていシャッター優先だった。 プログラムAEは「写す」という点で有利な反面、被写界深度のコントロール(絞りでコントロールする)や、被写体の動きの表現(シャッタースピードでコントロールする)などが任意にできない弱点がある。 現代のたいていのコンパクトカメラでは、露出の決定は「中央重点測光」という方式を使っていて、画面のだいたい真ん中の明るさに合わせて露出が決定される。ところが、それでは不都合な場合がある。 例えば、窓辺で人物写真を撮ると逆光になる。そのままフラッシュを焚かずに写真を撮ると、明るい背景に引っ張られて、手前の被写体は暗く写ってしまう。 こんな時、画面の中で被写体と同じ距離にあり、かつ被写体と同じくらいの明るさに向けて(窓の外の明るい光を拾わないように注意)、シャッターを半押しにする。これでAFロックとともにAEロックもかかるので、半押しのまま構図を整えてからシャッターを最後まで押す。これがAEロックのテクニックである。 オートフォーカスの略で、自動焦点のこと。自動的に距離を測ってピント合わせをしてくれる機構。コンパクトカメラでは、ファインダーの真ん中にオートフォーカスサークルがあり、ここに入ったものにピントを合わせるようになっている。AFの方式には大別してパッシブAFとアクティブAFがある。 コンパクトカメラの場合、シャッターボタンを半押しにするとオートフォーカス(AF)が働く。この時注意しなくてはならないのが中抜け。中抜けとは、左の例のように被写体の後ろにピントがあってしまうことをいう。 また、焼き付けサイズとしてパノラマサイズ(P)、35mmフイルムと同じ縦横比のCタイプ、やや横長のHサイズが選択できる。ただし、これらのサイズはあくまで焼き付け(プリント)段階の話で、撮影自体はすべてHサイズである。磁気記録によってどのサイズで撮影したのか記録しておき、そのサイズで焼く仕組みになっている。磁気記録を書き換える、あるいは指定を変えて注文することで別のサイズに焼くことは可能。 カートリッジ入りのため、フイルム装填が楽、撮影データを磁気記録することができるなどの特徴がある。 これ、どういうことかというと、以前はアメリカ規格のASAと、ドイツ規格のDINで世界の規格が2分されていた。ところが海外旅行がポピュラーになり、よその国に行くとフィルムの規格がなにがなんだかよく判らんけん、統一しようばいってわけで、現在は世界共通でISOが使われている。 Bはbulb=バルブ撮影の略。バルブとは、シャッターボタンを押している間中シャッターが開きっぱなしになっている機能をいう。これに対して1度シャッターボタンを押すとシャッターが開き、もう1度シャッターボタンを押すと閉じる機能をT(タイム)という。どちらも長時間撮影となるので、三脚は必須。 現代のコンパクトカメラの場合、BやTは珍しい。問題はどうやら電子シャッターにあるようだ。通電していないと開きっぱなしにならないのである。言い換えると、BやTは電池を食うのだ。 現在は世界的にISOに統一されている。が、ドイツ規格はヨーロッパで普及していたので、クラシックカメラの世界では割とポピュラーである。 DXコードはパトローネに印刷されたフィルム感度を示すバーコードと電気接点のこと(正確にはこれだけではない)。最近のカメラはほとんどがDXコードに対応しており、電気接点からフィルム感度と撮影枚数を読みとり、自動的に感度設定を行ってくれる。感度設定の自動化はこのおかげで実現できた。ただし、コンパクトカメラによって対応できるISO感度の範囲が違い、範囲外の感度のファイルを装填すると、ISO100にセットされるものが多いので注意。 DPE店といえばフィルムの現像・焼き付け・引き延ばしをしてくれるお店のこと。コンビニやお米やさんでも引き受けてくれるが、これは「受付」だけなのでギョーカイでは「DPE受付」といって区別しているようだ。→「サービスプリント」 カタログで、たとえば感度がEV3〜19というのは、測定できる明るさの幅を示している。この数値が少ないほど暗いところでも正確に測定でき、大きいほど明るいところでも正確に測定できる。 絞りを1段変えることは光の量を面積比で半分、または2倍にすることで、この幅は1EVに相当する。倍数系列のシャッタースピードを1段変えることも同様に光の量を半分または2倍にすることなので、やはり1EV幅になる。 カタログなどに出てくるF値は「開放F値」を意味しています。開放F値とは、レンズの明るさと思ってください。面倒なことをいうと、レンズの焦点距離を実際にレンズを通過する光の直径(有効口径)で割った値。F1は焦点距離と光の直径が同じ。ほ〜ら頭が痛くなってきた。 この値が小さいほど明るいレンズだと思ってください。ちなみに今のコンパクトカメラは解放F値はF3.5のものが多いです。 よく掲示板に質問されますが、「レンズが明るいと明るい写真が撮れる」わけではありません。写真の明るい・暗いは露出でコントロールします。 タイム機能の略。タイム機能は最初にシャッターボタンを押すとシャッターが開き、2度目にシャッターボタンを押すとシャッターが閉じる。バルブのようにシャッターを押し続けている必要がない。→「B」 TTL測光の利点は、実際にレンズを通ってきた光なので、ズームによる影響が低いこと、フィルターの露出倍数などを考える必要がないことである。 |
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