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流動とは?/ ディック

[ 347] パズル提供能力ドリブンな人材流動化 - アンカテ(Uncategorizable Blog)
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/essa/20080519/p1

少し前にアップされた、itproの梅田ーまつもと対談の第二弾の中に、非常に印象に残るやりとりがありました。少し長くなりますが、引用します。
梅田 それをやってやろう,と思うときのモチベーションというのは何なんでしょう。そこに山があるから登るという感じ?
まつもと 新聞に載ってるクロスワードパズルですから,やってもやらなくてもいいわけですよ。でもやれば,ある一定時間,知的な満足感が得られるわけじゃないですか。
それと同じことがオープンソース・プログラマにもあって,メーリングリストを読んでると問題が書いてあるわけですよね。で,「お,これ,きっと直せる」と思って,ソースコードを読んで10分か15分やってみると直せる。
まつもと オープンソース・コミュニティというのは世界中が結託して,自分のためにパズルの問題をどんどん考えてくれているという世界観があり得るわけですよ,オープンソース・プログラマにとっては。
枠組みから作るのはたいへんなんですけど,Rubyの場合はもう枠組みがあるから。Rubyコミュニティに参加しているひとたちにとっては,コミュニティというのは,ひとつの巨大なパズル製造機械であるわけです。
まつもと 簡単なものもあるし,難しいものもある。どんどん降ってくるわけです。それを,「これ,俺やれそう」って。先着一名しか解答できないというのはあるんですけど。
梅田望夫氏とまつもとゆきひろ氏。前回の対談のあとにあがった「話し足りない」との声から,2回目の対談が実現した。ネットのエネルギーをポジティブに向ける方法,オープンソースの強靱さ,個人が幸福になるためには---ウェブの未来をひらく2人が語り明かす。
極端に言えば、オープンソース・プログラマは、「自分にとってちょうどいい難易度のパズルの問題を得る」という極めて利己的な動機で参加しているだけだという話。
プログラマがオープンソース・プロジェクトに参加する動機の利己的な部分を、これまで見た中で一番うまく説明しているものだと思いました。
僕はたまにオープンソースはサメだ,みたいな話をするんです。マグロでもいいんですが,つまり泳ぎ続けてないと呼吸できずに死んでしまう。動かないと停滞しちゃうんですよ。変化がないと新しい問題が生まれないから。
かといって、最小限の変更以外を凍結してしまうと、プロジェクトを維持するだけの開発者が確保できなくなってしまう。われわれ開発者は、変化がなくては生きていけない種族なのだ。プロジェクトを継続するためには、日々変化していかなくてはならない。(中略)ミッション遂行のためには、両者のバランスを取りながらおそるおそる進むしかないわけで、実際の開発よりもこっちの方がよっぽど難しいと感じている今日このごろ。
確かに成功したオープンソース・プロジェクトは、「変化のマネジメント」がうまく行っていたという気がします。
変化が急激過ぎると、発生する問題が大きくなり過ぎてそれに取り組む開発者がいなくなってしまうし、ゆるやか過ぎると、パズルとしてはつまらない問題ばかりになってしまい、やはり開発者は去ってしまいます。
開発者の能力や使える時間はバラついていますが、その正規分布のカーブに合わせてちょうどよく難し過ぎずやさし過ぎず大き過ぎず小さ過ぎない問題を、開発者の人数にちょうどいいくらいの数だけ、問題を作り続けなくてはいけない。
このような「課題提供能力」は、オープンソース・プロジェクトに限定された話ではなく、プログラマが関わる全てのプロジェクトにおいて、実は最もクリティカルな問題かもしれないと思いました。
マイクロソフトのヤフー買収断念も、マイクロソフトの「課題提供能力」が欠落していたことが最も重要な要因だったという見方もできます。
ヤフーに在籍しているプログラマは、買収の前後で、ヤフーの「課題提供能力」がどう変化するかに注目しています。ペイが上がっても会社の「課題提供能力」が落ちるなら、つまり、仕事の中でのチャレンジがつまらないものになっていくなら、いてもしょうがないということ。
これはトップクラスの超優秀な人に適用されることではありません。プログラマのキャリアとは、過去に自分が取り組んできた課題の歴史です。だから、適切な難易度の課題に取り組めるかどうかは、ミドルクラスの普通のプログラマにとっても重要なことです。
「課題提供能力」は、会社のミッションそのものが魅力的であかどうかいう点と、それを個々の社員の為に適切なサイズにブレークダウンしていく組織全体の能力、それを回転させて継続していくマネジメントの力等に依存します。
この総合力として、グーグル > ヤフー > マイクロソフト と見るプログラマが多かったことが、買収劇の結末(株式の論理では強行できる所まではこぎつけたが、人材流出を懸念して断念)につながったのではないでしょうか。
こう考えると、たださんの悩みは、多くの企業経営の中にこれから表れてくる課題の先取りと言えるのではないかと思います。
つまり、現状のサービス内容に満足しているユーザを多く獲得している状態で、安定指向でそれを継続することで開発者が去るリスクと、チャレンジをして一時的にサービス低下をまねきユーザが去るリスク、その二つのリスクを両方見ながらバランスの良い決断をしなければならないということです。

 

[ 348] 「流動性知能」を向上させるソフトウェア | WIRED VISION
[引用サイト]  http://wiredvision.jp/news/200805/2008050723.html

脳専門の研究者らが、「流動性知能」と呼ばれる一般的な問題解決能力について、向上させる方法を初めて発見したと発表した。
流動性知能は、人々が新しい状況に適応したり、これまで経験したことのない問題を解決するのに用いられる能力だ。これと対をなす概念は結晶性知能で、こちらは語彙や文法、計算など、習得された技能や知識を指す。
流動性知能に関しては、これまで遺伝的に固定されたものだと考えられてきた。[流動性知能は、学習や経験、教育や文化の影響を受けない知的能力であり、結晶性知能では役に立たない、新しい状況や未知の問題に対して柔軟に対応する能力とされている。なお、ウェクスラー式知能検査では、「言語性尺度」が結晶性知能を測定し、絵画配列や組み合わせ尺度などの「動作性尺度」が流動性知能を測定しているとされている]。
しかし今回の研究結果は、1日25分間の厳しい頭脳訓練によって、健康な成人の知的能力が向上する可能性があることを示唆している。
この手法が商品化されれば、任天堂の『脳を鍛える大人のDSトレーニング』のような「脳フィットネス」ソフトウェアの、成長途上にある数百万ドル規模の市場に、さらなるはずみをつけるかもしれない。
スイスのベルン大学で博士号を取得した、ミシガン大学の生理学研究者Martin Buschkuehl氏は次のように述べている。「われわれの研究の最も重要なポイントは、流動性知能を向上させることが可能だと証明できるということだ。以前は、流動性知能は変化しないものだと考えられていた」
問題は、IQテストの解き方を学ぶことが、根本的な知性を改善することにはならないということだ。学生は、単にテストを解くのが上達するだけだ。
テクニックの点に関しては、人はテストを上手に解けるようになるが、それは、日常生活において超高速で回転する新しい頭脳を得ることにはつながらない。
「能力を移転させることは難しい。タスクAで訓練しても、通常はタスクBの能力を向上させることにはならない」とGeary氏は述べている。
Buschkuehl氏のチームはn-バック課題について、作業記憶(被験者が頭に保持できる情報量)のほか、脳の集中をコントロールする能力を向上させると主張している。流動性知能のテストでは、こうした種類の知力が要求されるが、n-バック課題の訓練によってこれらの潜在的な技能が改善されたのだ。
「これらは興味深い結果だ」とGeary氏は語る。しかし、流動性知能が実際に向上したと主張するには、被験者の能力が長期、さらには永続的に改善されたことを示す必要があると、同氏は指摘している。
Buschkuehl氏のチームは現在、n-バック課題の訓練による長期的な効果についての研究に従事している。また、被験者が受ける訓練の量を増やすことにも取り組んでいる。PNASに発表された今回の実験では、能力向上の上限については明らかになっておらず、訓練を増やすことで能力をさらに向上できる可能性もあることを示唆している。
最も単純なn-バック課題では、数秒ごとに一連の画像が提示され、たとえば2つ前に見たものなど、すでに提示された画像とまったく同じものを選ぶよう求められる(上の図の場合、青の四角形が同じ位置にあるものを選ばなければならない)。
しかし、Buschkuehl氏の実験の場合、被験者は絶え間なく続くアルファベット(C、P、T、G)の音声も聴かされており、画像を合わせるのと同時に音声も一致させなければならなかった。このため、課題が非常に難しくなっている。被験者の能力が向上するにつれ、一致させる画像と音声の種類が増えるので、課題を進めるにつれ、より難しくなるという仕組みになっている。

 

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