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[ 181] ITmedia ライフスタイル:“ブラウン管画質追求”の結論――東芝が初めて語る「SED」 (1/2)
[引用サイト] http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0410/25/news023.html
最先端のディスプレイデバイスがあっても、映像処理などの技術がないと“テレビ作り”はできない。キヤノンが、テレビ作りのノウハウを数多く有する東芝と手を組んだのもうなずける。だが、その東芝側のSED開発担当者が表舞台に登場することは、これまでほとんどなかった。 古くから研究されてきたSpindt型は、電子放出点が均一で駆動電圧が低いといった優位性があるものの大型化が困難な点や電子直進性が悪いといった問題があり、かなりの微細加工が必要な点からも実用化には大きなブレイクスルーが必要という意見も少なくない。一方、カーボンナノチューブ型は大型化に有利だが、電子放出が不均一で駆動電圧が高いといったデメリットがある。 「これまでのFED方式とは違い、SEDはナノスリットから出た電子が高電圧に引っ張られて蛍光体に衝突するため電子直進性がよく、薄膜の製造プロセスを多用するため大型化に有利で製造コストも低いといったメリットがある」(福間氏) テレビ向けディスプレイとして、高輝度/高い色再現性/広い視野角などのメリットで現在広く普及しているのがブラウン管。プラズマ/液晶といった薄型テレビの高性能化が近年著しい中、画質にこだわるユーザーや薄型テレビの画質開発担当者から圧倒的な支持を受けている“最高のディスプレイ”だ(10月22日の記事参照)。だが、大型化で重量が増えるその構造から、ブラウン管では40インチ以上の大画面が難しかった。 「SEDは、東芝のブラウン管テレビで伝統的に採用されているブラックマトリックスを使い、蛍光体はブラウン管と同じもの(R:YOS系、G:ZnS系、B:ZnS系)をSED用に改良して使用するため、ブラウン管と同じような色再現性が可能となる。また、蛍光体充填密度/膜厚/画素サイズの厳密な制御が可能な微細加工技術を取り入れており、電子源もナノスリットから電子放出するため高電圧による影響が少なく高精細な画像が得られる」(福間氏) 「液晶は分子の傾きが視野角に悪影響を及ぼし、リアプロジェクション方式も拡散板での光拡散が不十分なため上下方向の視野角が狭くなる。SED、プラズマ、有機EL(OLED)のような自発光型でないディスプレイは、光の方向的な拡散で致命的な欠点がある」(福間氏) 最近、個人的に注目しているのが20〜16インチ程度の小型液晶テレビだ。以前は小型テレビといえばコスト最優先の製品ばかりで、画質に関してはさほどケアされていないものが多かった。ところが最近は事情が変わっている。 今年はオリンピックイヤー。かつてほど爆発的に売り上げが伸びるわけではないが、それでもやはり通常期よりは市場は盛り上がるため、各社は商機を逃がすまいと、独自の戦略で新製品を投入している。まずは東芝とパナソニックを取り上げ、新製品の傾向を探ってみたい。 ソニーのBRAVIA「M1シリーズ」は、ポップなスタイルと豊富なカラーバリエーションを持つパーソナル液晶テレビ。単に大型テレビをスケールダウンしたような製品が多い中、明らかに小型テレビのために設計されたデザインだ。その外観と機能性をチェックしていこう。 春は、入学や就職のために新しい生活を始める人がもっとも増える季節。部屋のふんいきを決めるテレビの選択には少し気合いを入れたいものだ。そこで今回は、一人暮らしや個室利用に適した20V型前後の液晶テレビを紹介しよう。 |
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