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原型とは?/ ディック

[ 506] フィギュア原型師・井野宏紀のブログ
[引用サイト]  http://inoino.cocolog-nifty.com/

プラモデルでお馴染みの(株)青島文化教材社の企画開発部社員で、以前は玩具メーカー・イワクラの造型製作室室長だった造型師(原型師)の井野宏紀が、その日の気分でいろいろUPします。どうぞごゆっくりご覧ください。
※コメントくださる方は書き込み前にプロフィール欄の下にある「コメント書き込みの注意事項」を必ずお読みください。
今、書店に並んでいる徳間書店の「ハイパーホビー12月号」のそふび道のコーナーにガイラのフィギュア紹介と、企画開発者の私のインタビュー記事が掲載されております。
記事を読んだお客さんから、井野さん最近太りました?という意見をいただきましたが、私の体重は変わってないっすよ。写真は嘘つきです(^^;)
現在販売中の雑誌なので、内容はここでは書けませんが、ガイラ買おうかどうか迷ってる方は是非書店で立ち読…じゃなかったご購入ください。
ガイラの発売もいよいよ秒読み段階!!現在、中国で急ピッチ生産進行中です。少量生産品につきアオシマ製品を取り扱っている店舗でも入荷が無い場合がございますので、ご購入予定のお客様は、最寄のホビーショップ、ネット通販などでお早めにご予約ご注文ください。
さてせっかくガイラの量産品サンプルが届いたのですから、思いっきり遊んで…じゃない販促の為の仕事をしましょうって事で、先日発売されたばっかりのリモコンの電動メーサー車と一緒に写真とってみました。
仕事の合間に30分くらいでフォトショップでちょちょいと作ったものなので、合成の粗は目立ちますが、やっぱガイラには針葉樹が似合いますよね。劇中、針葉樹をバリバリ薙ぎ倒しながらメーサー車がガイラを攻撃するシーンは今見ても凄い迫力ですね。本当だったらホビーショー展示の際も、針葉樹の苗木でも買ってきてジオラマベースにザクザク植えたかったのですが、予算の関係で実現できなかったので、デジタル世界でやってみました!!
どうです?お持ち帰りに勇気がいるでしょ〜コレ買って電車で山手線を一周すれば立派なバツゲームです。いや…でも心配なんかしてませんよ。ゴジラでもウルトラマンでも、仮面ライダーでもなくガイラに2万円以上払って買ってくださるお客様は、包装紙も着せずにテープ貼りだけで、堂々と電車、バスでお持ち帰りしてくれると信じています。
誰ですかっ!!郊外の大手量販店に車で買いに行ってトランクに放り込めば大丈夫なんて考える人は!!堂々と公共交通機関を使って持ち帰れば「あっ!!それってガイラですよね」と、カルトな特撮マニアの可愛い女の子に声をかけられるかもしれませんよ。←(ヾノ・∀・`)ナイナイ
嫁に内緒で買おうとか思ってる方は…まず無理です。一般的な日本の住宅事情ではこれを隠しつづける事はできません。発売まで約一ヶ月ありますから、いまから奥さんにプレゼントでも贈ってご機嫌をとっておきましょう。
冗談はさておき(半分本気入ってますが 笑)この箱は身長175cmの私でも、片手で抱えるのは大変です。折りたたみキャリーカートか、どうしても隠して持って帰りたい方は大型スーツケースでも持って買いに行ってください。(サイズは上記参照)当初、パーツがバラバラな状態でビニール袋に入れて箱に放り込むという案もあったのですが、このガイラ、ソフビ特有の夏場のヘタリを防ぐために、足の部分にポリストーンを流し込んで補強しておりますので、重さが3キロ以上あります。これが箱の中で他のパーツとゴツンゴツンと当たりあうと…塗料はハゲハゲ、パーツの破損など色んな問題がでてきちゃいますので、このように大きな箱に発泡スチロールとブリスターでしっかり固定することにしました。ガイラを一番綺麗な状態で皆様のお家に嫁入りさせてあげるための箱ですので、何卒ご了承ください
今日は当日会場に来れなかったお客様のために、当日展示したガイラのソフトビニール製サンプルの写真をUPします。
ソフビの金型はプラモデルに比べれば遥かに安いですが、それでもガレージキットなどに使われるシリコン型とは比べものにならないくらい高いので、国内でソフビを抜いている個人のガレージキットメーカーなどは、この元型だけで無理やり抜いちゃう場合もあります。
前回は粘土原型でしたが、今回はソフトビニールでの成型品ですので、より商品に近い状態のものがご覧いただけます。
今回はアップ撮影に耐える巨大原型ですのでこのサイズでデザインに組み込んでも、まるで劇中スチールかと思うほど粗が見えないのは原型師の川尻さんが細部まで作りこんでくださったおかげです。
中国某秘密工場で撮影された、まるでキャベツのように美味しそうな緑色のこのガイラは、ソフビの金型を作るために必要なワックス原型です。
ワックスそのものは、ロウソクの蝋のように若干透明感があるので、このような美味しそうな質感になります。 バックには写ってはいけないものも写ってるので画像処理でボカしてますけど気にしないでください(笑)
世の中にはワックス原型師さんという方々もいらっしゃって、大手メーカーさんとかはいきなりワックスで原型を作っちゃう場合もありますが、うちの場合は多くのGKメーカーさんがそうであるように粘土原型→シリコンどり→ワックス原型→金型製作という順番で作ります。
もちろん余計な手間がかかる分、コストも余計にかかるんですが、粘土でなければ出せない質感は存在するので(昔の怪獣の着ぐるみのドロ臭い体表ディティールなんかは特にそう)今回もその手法で作っております。 粘土で作った原型をワックスに置き換える過程でサイズは数パーセント縮みます。
原型が大きければ大きいほど収縮も激しいので、原型を作るときはそのあたりも考えて少し大きめに作らせます。
またワックスに置き換える事により、体表のモールドなんかも若干ヌルくなります。レジンキットではザラザラな質感だったキットが、ソフビで再販されるとヌルヌルになってた…というのを見た事がある人も多いと思います。
こればっかりは工程的に防ぎようの無い事ですが、この工程によりソフビらしい質感になるとも言えるでしょう。
でも私たち企画開発の人間はできるだけ原型とのギャップが少ない商品になるように努力するのも大事な仕事のひとつです。
※現時点では、たいへん少ロットでの生産数ですので、確実ご購入されたい方はご予約をオススメします。ですが最近、弊社に直接、ガイラ購入予約の電話を入れてくださる方々がいらっしゃって大変嬉しい限りなのですが、弊社はあくまでメーカーですので、ご予約は可能な限り最寄のアオシマ商品を扱っておられるホビーショップや、玩具量販店などでお願いします。(そちらのほうが値引きとかもある場合も多いですしね)
先日はWF2007夏のスカイネットミラクルハウスブースに多数ご来場いただきありがとうございました。
企業ブースということもあって、最後の最後に回ってこられる方も多かったようで、ガイラ原型梱包後に見に来ていただいた方々には、せっかく足を運んでいただいたのに実際に原型を見ていただくことができず申し訳ございませんでした。
やっぱこのドロ臭さこそ東宝怪獣っすね。度重なる原型修正依頼にめげずに頑張っていただいた、じりさんこと川尻さんに感謝です。
私にとってこのサイズは、かつてのイノウエアーツに代表されるガレキ黎明期のキットを彷彿とさせて、観ているだけでワクワクしますね。
当日はベッタリではないかもしれませんが、私もブースにいますのでお気軽にお声がけください。メーサー車も若干数販売予定です。
このブログに来られている方で、このシルエットを見て何かわからない人もいないかと思いますが、ジワジワと真綿で首を絞めるように煽らせていただきます 笑
人を食うという怖い習性を持つ反面、食べた人間の洋服を口の中で上手に脱がせて、血の染みもほとんどつけずに吐き出すという器用な芸当を持った、おなじみの某東宝特撮映画の巨大生物です!!
写真下部に写っているのは先日、弊社から発売された新世紀合金1/48メーサー車です。ちっさく見えますが決してマ○ンク○ニクルのメーサー車じゃございませんよ。
このメーサー車ですら、置く場所が無いとか日本の住宅事情を考えてないとか色々言われてますがなんのその、メーサー車ですらちっちゃく見えてしまうこの巨大生物フィギュアは勿論1/48スケールですよ!!
私は現在、アオシマでは企画と監修に専念しておりますので、原型製作は以前から交友のあった川尻徹さんに依頼しました。私の監修だけでもさぞ大変でしょうけど、アトリエG1奥田さんも好意で監修に参加していただき、原型師としてはこれ以上無いプレッシャーだったと思いますが、まだまだ仕上げの作業に頑張ってもらってます。
ちなみにこのサイズでポリストーンで作っちゃうと、うっかり足の上に落とすだけで怪我をしますので、一緒にお風呂に持って入って遊べてしまうソフビ製です。ぜひご購入されたらお風呂に持って入って夜の海でこんな不気味な生物にクロールで追いかけられた漁師の恐怖を味わってください 笑
あれを再現しようと頑張って、過熱したパラボナからメーサーではなく火でも噴いたらエライことになっちゃいます。
ということで、寿命が長く交換がほとんど不要な(一説には10万時間とも言われる)LEDを使用しているのですが、なんというかLEDの光って目に刺さるというか品が無いんですよね。
それでチーム内で検討した結果、砲塔側面の透明パイプの裏側に曇りガラスのような処理をほどこして、あの流れるようなボヤ〜っとした光を再現しました。
結局、パラボナ部分の塗装を、マットな銀色塗装、光沢のある銀色、メッキなど、電気を消した会議室で、いろいろ試すことになりました。
そして完成したメーサー車、静岡ホビーショーでは丸一日つけっぱなしでも元気に光ってました。この消費電力の少なさはさすがはLED!!(^^)
このメーサー車は、7月発売ですが、アオシマの通販ショップでの予約は既に締め切られておりますので、全国の玩具・模型ショップの各種ネット予約などをご利用いただくか、発売後、全国の小売店などでお求めください。
久しぶりの書き込みになります。長い休止期間の間に、友人、知人、ファンの方々から、沢山のご心配や励ましのメールや電話をいただき本当にありがとうございました。なかには作業場や給料を提供するので、怪獣フィギュアを作り続けて欲しいと声を掛けてくださる方もいらっしゃって、私の作った怪獣フィギュアを愛してくださった方々の思いに頭が下がります。本当にありがとうございました。
もうご存知の方も多いと思いますが、私は昨年(株)イワクラを退職し、模型界の老舗メーカー(株)青島文化教材社に入社しました。本来であれば退職後すぐにご報告すべきでしたが、原型師としてだけではなく、原型監修や原型師育成、中国での監修活動など、フィギュア製作に関わる業務を全般に携わっていた私が辞めるという事実は、イワクラに対しても少なからずダメージを与えることは間違いなく、関係各所からの助言もあり、積極的にこちらのブログでも公言するのは控えることにしました。
しかし退職した事を公式に発表していないので当然といえば当然ですが、私のところにイワクラの活動状況や、遅延商品に対する問い合わせがあまりにも多く、さらに転職し静岡に引越しした後もイワクラの企画に携わっているとの風評も流れ、このままでは現在、私が勤めております現在の会社に対しても、少なからず迷惑がかかる恐れがでてきましたので、新しい会社に入って、半年たった事を機に、転職したことを公言することにいたしました。
私がイワクラを辞めた理由については、沢山の方々からご質問のメールなどいただきましたし、一部の親しい方々は知っていますが、とてもブログで書けるような内容では無いので、申し訳ございませんが、ここで語ることは控えさせていただきます。
強いて言えば、自分の大好きな怪獣フィギュアを作らせてもらえて、それが怪獣好きの人たちに喜んで貰えるなら、どんな状況でも頑張る覚悟はありました。
ですが趣味ではなく、職業としてこの仕事を選んだからには、好きな事とはいえ、ボランティアで協力できる範囲には限界があったという事です。仕事内容はきつかったですが、これまでで最高に楽しく、遣り甲斐があり、駆け出し原型師だった私を、そこそこメジャーまで引き上げてくれたこの会社に最後まで残り、職務を全うする事ができなくなったのは非常に残念です。
新しい職場ではフィギュア原型師ではなく、あくまで企画のお仕事ですので、原型を作るのではなく、商品を企画プロデュースする側になってしまいますが、可能な限り皆様に喜んでいただける商品を企画していきたいと思います。
また怪獣フィギュアを造型する事が嫌いになったわけではないので、時間に余裕ができたら趣味の領域で造型活動はしていきたいと思っています。よってしばらくの間はこのブログのタイトルはそのままにしておきたいと思います。WFなどへの出展などは現時点では未定です。今後ともよろしくお願いします。
以前からイワクラの原型で未塗装未組立てのレジンキットが欲しいという声は、沢山お聞きしていたのですが、いろいろ事情もございましてキットは出せていませんでしたが、私もガレージキットで育った世代で、自分で組み立てて色を塗るという楽しみを味わいたい人の気持ちもよくわかりますので、この度こういう機会を与えてくださった奥田さんに感謝です。
今回はあくまで私個人の活動ですので、社内生産ではなく外注の抜き屋さんに製造を依頼しておりまして、キットにしてみれば高額ですが、とても綺麗な抜きになっております。
それぞれ50個づつ持っていきます。キットですので充分な数だとは思いますが、今回は奥田さんのご提案もありまして、当日会場ではお一人様1個づつ(単品とジオラマセット二個同時にお買い上げは可能です)とさせていただきます。午後になったら制限を外して販売をしますので、午前中は販売制限にご協力ください。また当日は私が直接販売いたしますので、お気軽にお声がけください。
※今回は日頃から交流さえていただいている奥田さんとのご厚意により、造型師としての私が個人的に販売させていただくものであり、(株)イワクラとは一切関係がございませんので、この商品に関する一切のお問い合わせはご遠慮ください。
ゴジラ1954帝都を去るver.2の画像をイワクラ公式サイトの造型室ブログにUPしました。実は前回こちらに画像をUPした直後に、今回この商品を販売してくださる協力店Selection様から連絡があり、この橋は映画公開当時はグレーでは無く、モスグリーンだったとの事実を知らせてくださりました。このミョーなこだわりこそイワクラマインド!!(^^;)そんな事を聞かされちゃイワクラ造型室としては塗りなおさざるおえません。ということで橋の色も変わりましたので、新画像掲載しました。もっと見たい人、この商品はどうやったら購入できるの?その他、詳しい事が知りたいひとは是非、イワクラ公式サイトの造型室ブログをご覧下さい。
今回こちらで紹介するのはこの画像一枚ですが、後日イワクラの公式サイトの造型室ブログのほうで、きちんと紹介させていただきたいと思います。まずは予告という事で…
お久しぶりです(^^)多忙の為というのが一番の原因ですが、このブログも有名になりすぎたので、様々な事情で、ざっくばらんに新製品情報などを書き込むのが難しくなっております。かといってそんな事を言っているとな〜んにも書き込めなくなるので、新情報は公式サイトのほうに任せておいて、のんびり過去の原型紹介でもしてみようと思います。
今回紹介する原型は「ゴジラ特撮大百科DX」の「フランケンシュタイン」です。材質はいつものようにアルミ線の芯に、スカルピーによる造型です。
これは私が久しぶりに手がけた人型造型物で(ユー●ンの妖怪以来かも)中国でも納得の監修をしてきたのに、日本に届いた製品は「…!!」だったものの一つですね(苦笑)原型は写真でもわかるように、人体の筋肉や骨格を忠実に再現してたんですが、製品版ではパーティングラインが…(−−;)
原型の出来が100%だとすると、製品版は必ずそれよりか悪くなります。それが90〜80%なら大成功ですが、70%になっちゃうものもあります。それは選ぶ工場によって左右される場合もありますが、今回のように腕のいい工場に依頼しても、キャラクターごとに製造の担当チームが異なるので、腕の悪いチームに当たってしまったりすると、稀にそういう悲劇も起こってしまいます。それを防ぐために中国に飛び、監修を行うのですが、納得のいくサンプルを見て、安心して帰国すると…一ヶ月後に届いた商品を観てギョッ!!
これを防ぐには現地に365日滞在し「中国の人」になるか、国内生産で目の届くところで全ての作業をさせるしか解決策は無さそうです(^^;)
本来フランケンのベースには、表情違いの頭部が収納できるようになっていたのです。フィギュアの仕様ってのは作っている最中でもいろんな事情でコロコロ変わります。これは当初、二種類の首を付け替えする際、もう一つの首を無くさないようにと考えた案だったのですが、結局、二種類別々に出すとのことだったので、この案は没になりました。
もしお客様の手元にこのフランケンがございましたら、意味ありげなベースの岩山を見て、そんなアイデアもあったのだと、一瞬思い出していただければ幸いです。
ヘドラ頭部および海ベースは私、井野宏紀が造型しました。タンカーは弊社唯一のメカ原型師 中村亘君です。
メルマガに登録されていない方、もしくは何らかの事情でメルマガが届かなかった人のために、今週日曜日に大阪通天閣で開催される弊社イベントの情報を掲載します。
以前、広島でのイベントで完売した私の原型による、「ゴジラ帝都を去る」も若干数販売します。前回買いそびれた方はこの機会にゲットしてください。
もともと鼻炎気味の私ですが、「ゴジラ1954帝都を去る」の塗装見本を製作中、ちょっと時間が押してたので、いつもの防塵マスクを装着せずにエアブラシ塗装をはじめたのです。さすがにラッカーの拭きつけをマスク無しでやると鼻がムズムズします。
その痛みは時間がたつにつれてどんどん酷くなり、1時間後には首が右に捻じ曲がったまま動きません。首をまっすぐに起こそうとすると激痛が!!上下や左右に首を動かすこともできません。歩こうと重心移動させるだけでも、コーヒーコップを持とうとするだけでも首に激痛が走ります。お辞儀もできないので足元に落とした筆やヘラを拾うことができません。痛みのせいで動きがぎこちなくなり、まるでロボコップのようです。
さすがにこれはただ事では無いと思い病院へ…レントゲンなどの検査の結果、幸い骨には異常なかったものの、医者からとんでもない発言が「頚椎の靭帯を痛めていると思われますので、肩の凝るような細かい仕事をしたり、車を運転しなければ数週間でよくなります。」
イワクラは車でないと通勤できないような山の上、しかもフィギュア原型師から細かい仕事を取り上げたら何が残るんじゃい!!
ということで医者のいう事には耳をかさず首にコルセット巻いて、雪のつもった山道をドライブしながら、イワクラ造型室で仕事することにしました。医者でもらった薬のおかげで痛みはかなりマシになりましたし、首もまっすぐに起こすことができましたが、まだまだ長時間の細かい作業は無理そうです、世間はクリスマス一色の三連休ですが、そんな事お構いなしに不眠不休で働いている部下たちには申し訳ない限りです。
以上のような事情で新原型情報は、しばらく先になりそうです。各方面にご心配をお掛けしておりますが、首が回復するまで温かく見守ってくだされば幸いです。
※新原型ではありませんが「ゴジラ1954帝都を去る」の原型や商品製作中のスナップが何枚かでてきましたのでUPします。
当初、このフィギュアは私の作ったゴジラに、弊社原型師の中村亘くんの作った勝鬨橋ベースをセットして劇中の勝鬨橋を破壊するシーンを再現する予定でしたが、弊社で唯一メカや建築物がまともに作れる中村くんが急なご身内の不幸で、今回の納期での原型製作が不可能となり、再度このゴジラを使った印象的なシーンを検討した結果、東京湾でのF86セイバーとの戦闘シーンになりました。勝鬨橋シーンを期待されていた関係各位の皆様、この場を借りてお詫び申し上げます。
ということでF86セイバーとの戦闘シーンを立体化することになったのですが、戦闘シーンと申しましても劇中、ゴジラはネコパンチらしきものをしきりに繰り出していますが、真面目に戦う意思はないらしく、セイバーのロケット弾は沢山発射されるのですが、50メートルの巨体を持つゴジラにかすりもしません。(戦後すぐで有能なパイロットが不足していたせいでしょうか?)本来なら最高の見せ場になりえたかもしれないシーンなのに不思議な展開です。でももっと不思議なのはこんなにヤル気の無い戦いなのに、岸辺に集まった群集は「いいぞ!!いいぞ〜!!」などといって声援を送っています。なにがどういいのでしょうか?私なら「アホんだらぁ〜!!もっとしっかり狙って撃たんかい!!この税金ドロボー!!」とか叫ぶと思いますが(^^;)
余談はさておき初ゴジ原型ですが、バランやショッキラスに比べれば資料も豊富なので、造型自体はとくに難しいものではなかったのですが、いままでの弊社ゴジラ商品と違って背びれが立派な初代は、背びれのパーツを3列とも独立したもので作らないといけないので大量生産時に簡単に組立てられるようなパーツ分割にするのに、思った以上に時間と手間をとられました。写真は完成した原型で、現在国内にて大量生産中です。
初代ゴジラは著名な原型師の方々が素晴らしい作品を沢山残しておられますが、今回はおそらく初ゴジ模型としては初めての試みとして、「下半身をぶった切り!!」というかむしろこれは欠点ですね…笑いやいやそうじゃなくって「口を閉じている初代ゴジラ」を作ってみました。「あれ?初代ゴジラって口開けたままじゃなかったっけ?」と言われる方もいるかもしれませんが、よくみるとセイバーとの戦闘シーンでも、かなりパクパク開閉してます。当時、口の開閉ギミックを2号スーツに付けたという話は聞かないので、たぶんスーツの揺れなどでパクパク開閉していたのだと思います。ですが僅かに存在する口を閉じている初ゴジの顔は、知的で、たまらなくカッコイイのです!!ゴジラでも恐竜でもそうですが、商品化されるときは、なぜかみんな口を開かせますが、爬虫類などでも、一日のうち大半は口を閉じてますし、口を閉じている怪獣や恐竜ってすごく哲学的な顔で私は好きです。口閉じ初ゴジいかがなもんでしょうか?
写真は「ゴジラオーナメント特撮大百科DELUXE2」の、私が作ったゴジラ1973原型です。今までは雑誌などで真正面のみの発表でしたが、今回は角度違いで撮影してみました。全高はいままでと同スケールで約75ミリの小さなものです。
私は第三次怪獣ブームの世代なので、世間ではあまり人気の無いこの時代のゴジラのほうが自分にとってスタンダードで愛着は沸いちゃったりします。
これは組立てや塗装の見本として使う原型ですが、中国で製作が進行している商品版サンプルも日本に届きましたので、近いうちにイワクラの公式サイトでも公開します。乞うご期待!!
初代ゴジラ(言っちゃった)続報です。でもなぜいまさら初代なのか?それはズバリ 「そんな仕事がきちゃったからです」………って言ったら身も蓋もないですけど事実そうです 苦笑
初代に関してはイノウエアーツの時代から酒井ゆうじさんに代表される近年まで、最高峰とか決定版とか言われる素晴らしい造型物が沢山あります。私も既にそれらの造型物で十分満足しておりまして、弊社藤村がイベントトークで言っているように「いまさらゴジラばっかり欲しいですか?」という心境です 笑
しかも造型師同士の会話で「ゴジラとエイリアンはヘタに作ると命取り」とよく言われます。これらは素晴らしい作品が世の中に溢れかえっているので、ヘタに作ると叩かれるどころか、造型師生命を奪いかねない危険をもはらんでいるので、そのサイズで最高峰を作る自信が無いのなら手をだすべきでは無いとも言われています。(^^;)
でも普通にメジャーキャラを無難に作るようなことはしないイワクラですので、ひとひねりありますよ…期待半分、不安半分でお待ちください(^^)
さて進行状況ですが、いつもでしたら25歳当時の中島春雄さんを造型してから粘土をかぶせていく手法をとりますが、今回、鬼のように納期が短く、そのかわり資料は豊富にございますので、芯から作るのではなく頭部から順番にいきなり仕上げていきます。でもこれは今回のように短納期かつ資料が豊富な場合にのみ使う荒業ですので、新人造型師さんとかが突然この手法で作ると全体のバランスが無茶苦茶になります。部下の造型師には禁止している方法ですので、もしこのブログを見られて造型している方がいらっしゃったら、この手法は参考にされないほうが無難だと思います。
材料はいつものようにスカルピー、芯は爪楊枝、造型に使う道具もほとんど爪楊枝。食玩サイズのフィギュアですとスカルピー1個(3000円ちょい)とホームセンターなどで980円で買えるオーブントースターで半年は造型が楽しめますので、本当に材料費のかからない仕事ですね 笑趣味としてやるにもフィギュア製作はリーズナブルですので皆さんもいかがですか?   
今日は久しぶりに私の原型作品のご紹介です。マイナー怪獣の王道!!フナムシ怪獣ショッキラスです。脇役怪獣の中でも極端にマイナーな奴ですが、「ドラえもん のび太の恐竜」と同時上映でみた「モスラ対ゴジラ」や、83年の「ゴジラ復活フェスティバル」で観たゴジラを除けば、84年版ゴジラが私が劇場のスクリーンで観る初めての新作ゴジラ映画であり、ショッキラスは、当時小学生だった私には、とても怖くて印象深いキャラでした。
よくゴジラというと恐怖の対象として描かれますが、私がはじめてゴジラを知ったころには、もうゴジラは正義の味方でしたし、ミニラという可愛らしい(?)息子もいましたので、この84年版ゴジラを観にいったときも、たとえ身長が80メートルになろうが、ゴジラをこれっぽっちも怖いと感じる事はなく、映画の中ではこのショッキラスのほうが10倍怖かったです。
でも今あらためてDVDを観るとかなりつらい特撮ですね。ビデオやDVDの普及はいい面もありますが、良くも悪くも幼年期の美化された思い出をぶち壊してくれます(苦笑)ミイラが登場するシーンくらいまではよいのですが、肝心のショッキラスが登場したとたんに田中健とショッキラスが、一生懸命戦うのですが、どういう風にショッキラスが強いのかとか、田中健はどこが痛くてギャーギャー言っているのだろうとか、まるで伝わってこず…巨大なフナムシ人形と田中健が楽しそうに戯れているようにすら見えます(笑)それどころか、せっかく人間の水分と血液を吸い取っているのに、そんなに粘液をドロドロまき散らかしながら這い回っては、あっという間に脱水症状になってしまうのでは…?とショッキラスの体調の心配までしてしまいます(笑)
まあそんなショッキラスですが、この子をフルスクラッチするのは実は2回目で、私が生まれてはじめて紙粘土で造型した記念すべき作品がショッキラスです。一回目は小学4年生のときで、その時は50センチサイズでした。今回あれから20年以上もの時を経ての再チャレンジです。
材質はいつものようにスカルピープリモ、造型やってる人ならご存知でしょうがプリモは松坂牛並みに高いので粘土代をケチろうと芯に普通のスカルピーを使用したのですが、造型中になんどもポキポキ折れてきて大変でした。特に造型で気を使ったのは背面ディティールです。頭部がイボイボなので全身そんなモールドだと思われがちですが、背面は複雑なシワとイボと毛のコラボレーションです。似たようなモールドはガッパビネットの時に経験したので、造型自体はあまり苦にはなりませんでした。背中の毛は獣毛の歯ブラシの毛などを植毛して再現したいところですが、あくまで大量生産を前提とした原型ですので体に密着させた状態で造型しました。ベースは船内の床をイメージしていますが、この写真は塗装前なのでわかりづらいですね。また塗装済完成品は後日UPします。   
香港国際空港からは高速バスに乗りたいところですが、運賃が高いので普通の路線バスと電車を乗り継いで深センに向かいます。香港は道路の整備も行き届いていて綺麗です。高層ビルも沢山あって経済都市って感じですね。写真は空港の近く、街の中はもっとゴミゴミしてます。電車の中や通関(ここは撮影禁止)でデジカメパチパチする度胸が無いので写真がありませんごめんなさい。
電車を降りて、長蛇の列の通関に並び、深セン市に入るとそこから車で延々とドライブ。同じ深センでも以前のPVCの工場と違って、ポリの工場は凄い田舎にあります。都心部から離れ舗装されていない砂利道や草原を通る事もしばしば…。あたりが薄暗くなってきた頃、やっと工場到着。
腹が減ってはなんとやら…工場オーナーに案内されて地元の人たちも通う現地のレストランへ。辛い料理が好きな私は、何を食っても美味しい〜口内炎を患って出張に同行したイケメン営業マンSくんは口内の激痛に半泣きになりながら食ってました。でも…ななななっなんじゃ〜このサルの脳ミソのようなとろとろした物体は!!でもこれがまた美味しいんですわ。テーブルクロスは使い捨てビニール、しかもどうやって整形したのかと思うくらい超薄い(^^;)
宿泊先のホテルに到着セキュリティーは万全…かと思いきやドアの鍵が見事に壊れてます(--;)当然ですが貴重品を部屋に置くのはやめました。テレビをつけると「極悪日本兵が暴れるドラマ」…観ていてつらいのでチャンネルを回すと、「タツノオトシゴの交尾のドキュメンタリー」がやってました…そのあと記憶無し…
監修中の私。微妙なニュアンスはやはり電話やメールでは伝わりません。実際に中国に来ると、コミュニケーションがスムーズにとれて、日本から指示するのとは桁違いのスピードで監修が進みます。滞在中は毎日この監修を行います。
商品になれなかった可愛そうなフィギュアたちは、敷地の隅のフィギュア墓場にどんどん打ち捨てられてゆきます…。
この工場ではピューター(金属)の製造に従事する工員が少ない上にピューターは素材自体が高価ですのでピューターを使える部分は限られてきます。打ち合わせの結果、折れやすそうなガイラの指とマンダの足をピューターにするよう指示すると2日後にはもうピューター製の手のサンプルが出来上がっていました。
船便は10日以上もかかるのでチタノと飛行メカゴジラを手で持って帰ってこいとの連絡が会社から入り、ハンドキャリーで持ち帰ることになりました。
1メートル近い大きさのこのダンボールを数千キロも離れた日本まで持って帰ってこいとは…原型師が実はインドア派だという事を忘れているじゃろうに…いつもの事なんで予測はしてましたが…(^^;)
この荷物を航空便(EMS)で送ると2つで4万円以上かかるので、営業マンSくんと一人一個づつ手で持って返ることになりました。
やられちゃいましたよ靖国参拝(^^;)難しい問題なので、ここで靖国参拝について私の意見を述べるのは止めますが、ご存知のように監修のためしょっちゅう中国の工場に行く私にとっては重大なニュースです。イワクラの工場があるのは前回暴動が起こった中国の深セン市です。現地の日本料理店も暴動で破壊される映像も放送されてましたしね。
現ポリストーン工場のオーナーも市内で偶然暴動に巻き込まれたらしいですが、現地生活が長く現地語が堪能だったおかげで、中国人参加者のフリをして難を逃れたらしいです。
今度の靖国参拝で再び反日運動が激化する可能性は高いですし、まったくもうっ……!!!って感じです。なにせ現地では昼飯時に「極悪な日本兵が無抵抗の女子供を銃剣で串刺しにするようなドラマ」が普通に放送されています。そりゃあこんなもの毎日観せられてれば日本人を嫌いにはなりますよね…。ただ誤解を招くといけないので書きますが、よく阪神が優勝したときに他府県の知り合いから「テレビで暴動みたいになってるけどお前の家、大丈夫か?」といったメールを頂いたりしますが、阪神が優勝しても、本当に危険なのはキチ○イじみた熱烈なファンの集まる優勝当日の道頓堀周辺と、翌日から始まる阪神百貨店の優勝セールくらいで、マスコミに植えつけられた関西人のイメージとは裏腹に90%以上の関西人はクールなもんです。ウチの近所やイワクラ周辺もなにごとも無いように静かな夜でした。
同じように現地で日系企業や大使館を攻撃してくる中国人も13億人もいる人口の中のほんの数万人の人々です。
でもやっかいなのは、阪神ファンなら道頓堀に近づかなければ避けられますが、中国の暴動はいつどこでおこるか現地人でない私らには想像も付かないという事です。まして深センは上海などと違って、小さくて色黒で黒髪、骨太な人が多いので176センチで茶髪で色白の私は50メートル離れたところからでも日本人モロバレです 苦笑
香港〜深セン間を移動するには、片道でも丸一日仕事です。もちろんボディーガードや通訳を雇う余裕は無いので自力で工場に向かいます。現地では英語はまったく通じないうえ、日本で学べる中国の共通語も深センではほとんど通じません。日本語でも沖縄の人の言葉が、関東の人に理解できないのと同じです。つまり地図と動物の勘だけが頼りです(^^;)
チタノザウルスや飛行メカゴジラなんかも、私が中国国内から、現地の電車や市バスを乗り継いで、ダンボールを担いで持って帰ってきたものですので、(さすがにDXは数が多すぎて船便でしたが…)もしそんな時に暴徒に襲われたら商品もろともひとたまりもありません 笑
香港から飛行機に乗ってしまえばもう安心です。旅客機は日本の航空会社ではなく、必ず香港のキャセイパシフィックを利用します。なぜならアルカイダが中国相手にテロを起こすわけが無いからです。
とはいえここ数日のニュースが気になりますね…いざとなったらいつものように韓国人に変装しますかね(^^;)
取り急ぎ経過報告です。画像やレイアウトにこだわってる時間が無いので一部お見苦しい写真がございますがご了承ください。苦笑
養鶏所のスナップではありません。レジン抜きの達人A原型師(匿名希望)が連日の徹夜で量産したモスラの卵100個!!彼は力尽きましたが、その努力を無駄にしないためにも今は前に進むしかないのですぅ〜
サンドペーパーでタマゴの表面のパーティングラインをひたすら消す私…マスクはオーバーに見えますが、数が数ですのでこれ無しでペーパーがけすると、レジンの粉末で鼻や気管が一瞬でやられてしまいます。
そのエプロン、100円ショップのダイソーで見たことあるなんてつっこみはしないでね 笑30個を超えたあたりから手に力が入らなくなり、50個を超えたころには指がしびれて感覚が無くなってきましたぁ〜(TT)
ウルティメイトガメラなどの原型製作でおなじみのイワクラ最年少にして妻子持ちの永田原型師は平成ウルトラや平成仮面ライダーもこよなく愛する24歳。
ひたすらタマゴの下地塗装中、しかしシンナーに弱い彼は、この撮影の後、防塵マスク(防毒じゃないのがミソ)装着の甲斐もなく、ラッカーシンナーの臭気と連日の過労がたたってダウン(TT)
最近僧侶のような浮世離れした雰囲気の漂ってくる全身アーミールックの彼はメカゴジラなどの細密メカ造型を手がけている中村原型師。マッチ棒の先に絵を描ける彼の塗装の精度は室長の私もかないません(^^;)異性にもまったく興味を示さず、模型製作が生きがいの彼の唯一の楽しみは趣味は東急ハンズめぐり…さすが模型が恋人!!ラッカーシンナーの悪臭もものともせずマシンのように塗り上げてゆきます。
またまたごぶさたです。連日寝る間も無いくらい忙しくて更新滞っておりました(0o0;)なかなか新原型まで手が回らないので、私の原型作品ではございませんが限定品の紹介です。
いつもお世話になっているイワクラ協力店のアストロゾンビーズさんが東京スーパーフェスティバル37に参加されるとの事で、協力店様応援アイテム第二弾「モスラ誕生」です。今回は完全新原型!!原型はリアルな造型でイワクラを黎明期から支えているベテラン原型師の元木秀樹氏。ベースのアレンジは甲高い声で、いつもおばちゃんと間違われる新人原型師永田大輔くん。
写真は試作品ですが、これを塗るのにプロ原型師で3時間かかりました。商品版は若干精度が落ちるとはいえ、今回のイベントの為にご用意するのは100個…これはイワクラ原型師による完全国内生産なので、私と部下だけで複製して塗り上げなければなりません。どうにかして能率よく塗装する方法を考えなければ…どうする…どうするよ…(^^;)
雑誌発表も終わってしばらくたちましたので、バラン最終形態画像UPしました。バラン出現シーンの再現です。(スケールとあわせたポンポン砲とか足元に並べたいですけど、誰か作ってくださいませんか?)
岩肌などを見ていただければわかりますが、今までのようなリアル志向とは違って、撮影時のハリボテっぽいなチープさも再現しました。着ぐるみ再現主義のイワクラですから、今度はセットの質感も再現してみようという試みです。
まだ型どり作業が終わってないので色は塗っていませんが、バランの色って茶と言う人と、緑と言う人が半々づつくらいいるのが面白いですね。たぶん茶という人は「怪獣総進撃」、緑という人は「人工着色のポスター」のイメージなんでしょうか?
今日は「メカゴジラの逆襲版ゴジラ」のテストショットのご紹介です。このゴジラも食玩サイズでの商品化は初だと思います。このゴジラはメガロ版ゴジラと対して変わらない印象を持っている方が多いかもしれません。私も自分が作り始めるまでは、このゴジラのイメージがいまいちつかめませんでした。でもそれは雑誌などに使われている写真が、撮影会で撮影されたものだからであって、その後、顔などに大幅な改造が加えられ、劇中では前作までの正義感溢れる顔から一転して、かなり厳つい顔してますよね。
ですから怪獣の絵本などをよく読まれていた方には、劇中の厳つい顔の着ぐるみを再現したこの造型はちょっと違和感があるかもしれませんね。
写真はレジン抜きしただけのものなので、真っ白ですがモールドは原型に忠実に再現されました。レジンは硬化するときに縮小にムラがあるのですが、パーツの合いも良好です。今回のゴジラを含めてコンプリートシリーズは、原型〜生産〜塗装〜最後の梱包まで国内でのイワクラ原型師による完全な手作業で材質も国産レジン100%を使用しております。
レジンでできたものは、ポリストーン(※1)に比べて材質にある程度の粘りがあるので、多少の事では割れません。よってテストショットも安心して触っています。
ではここでポリストーンについての話題を少々…私は中国に行くまで、なぜ中国の製品は脆いポリストーンをやめてレジンを使わないのだろう?と思っていました。でも実際、中国の工場でポリは破損が多いのでレジンを使ってくれないか?と依頼すると、どこの工場の技術者も「いまなんとおっしゃいました?そんなのありえないです」みたいな反応をされます。もちろん彼らは悪気があって言っているわけでもないですし、めんどくさがっているわけでもありません。混じりっけの無いレジン100%を使うというシステムそのものが無いのです。塗装などでかなり無茶を言っても答えてくれる工場でも、この無茶だけはなかなか聞いてもらえません。
ガレキ黎明期の大阪で、海洋堂やイノウエアーツ(内田模型)、ゼネプロなんかを自転車で走り回って少年期を過ごした私には怪獣キット=レジンなんですが、中国でレジンを使うという事は、ちょうど「カルピスを薄めずに原液で飲む!!」というくらいありえない事みたいです(^^;)人件費だけでなく石油価格の高騰により、レジンの価格も値上がりしてるので、現実的に採算があわないのかもしれませんね。またプライマーの類が普及していないのか中国の塗料はレジンへの定着が悪いみたいです。
大人の趣味として脆く壊れやすいポリストーン製のスタチューなどが広く受け入れられている西洋諸国と違い、地震列島なのに住宅事情の関係で、机の上やテレビの上にフィギュアを置く習慣があり、なおかつフィギュアを投資対象とし、開封せずに保存、転売する事が頻繁に行われている日本では、壊れやすいポリストーンは万人向けとは言えませんが、イワクラの商品は折れやすい部分に弾力のあるピューター(※2)を使うなどして工夫をしてきました。でも、まだまだよい良い商品作りのためにも、もっと生産工場と時間をかけて新素材、新技法を開発してゆく必要がありそうですね。
先日ハードディスクが物理的にクラッシュして、メーカー修理にだそうとしたら、なんと購入後13ヶ月目!!こんなことなら販売店で5年間保障とかつけときゃよかった…(^^;)
でも一台のパソコンを5年も使う人って滅多にいないもんね。3年保障とかだったったら加入していたのに…なんて終わったことをとやかく言ってもしかたないですが…笑
もちろんメーカー修理でハードディスク交換なんていったらウン万円が飛んでいきますので、壊れたパソコンをあたかも壊れていないような顔して近所の家電店で売り払い…(ごめんねジ○ー○ン)価格ドットコム最安店で購入しました!!
やはり最安店で買ったのはマズかったか…といっててもしかたないので、NECお客様センターに電話して、交換してもらいました。
バランとミニラが好きな私にとって、嬉しいお仕事がやってきました。ミニラを使ったWF限定品のお仕事です。
イワクラはWFなどにはあまり積極的には参加し ない方針らしいんですが、以前からお取引のある食玩王国様のWF出店のお祝いとして、限定品を作らせていただくことになったそうです。
今回社内在庫のどのフィギュアを使うかは比較的自由だったので、イワクラで作ったフィギュアの中でも、自信作のミニラを使用しました。
私はミニラの何が好きかって言うと、思わず守ってあげたくなるようなミニラのヘタレさ加減が大好きなので、今回もミニラのヘタレさ全開のシチェーションです。「ゴジラの息子」のラストで高島忠雄の環境破壊…じゃなかった気象実験により降り出した雪のため、雪上に倒れこみ凍死(冬眠?)寸前で、片手をあげてゴジラに助けを求める愛くるしい姿(?)の再現です。現在生産も完了し、WFにむけて発進準備中です。
※この限定版のミニラは食玩王国様用にお作りしたものですので、現時点ではイワクラでの販売の予定はございません。イワクラへのお問い合わせ、ご注文などはご遠慮ください。
昔から私やイワクラと好意にしてくださっているアトリエG1の奥田さんとのコラボ企画としてアトリエG1さんのガイガンを買っていただくと、もれなくイワクラ謹製「会長断末魔レリーフ」の購入券が付いてきます。説明の必要も無いかもしれませんが、「ゴジラ対ガイガン」にでてくるゴキブリさんの一人です。同種族の事務局長は協力店などでお買い上げになれますが、会長のほうはガイガンに同梱される購入券が無いと購入することが出来ないそうですので、会長と事務局長を両方揃えたい方は(そんな人が日本に何人いるかわかりませんが)アトリエG1のブースへGOです!!
ごぶさたです。仕事が多忙で更新が滞っておりました。世間はお盆休み真っ只中ですが、イワクラ造型室は今日も元気に稼動中です(^^;)
さて、やっとバランが完成しまし た。でもこれは最終形態ではありません。素敵なベースも付きますが、例によって発表できないので、最終形態をご覧になりたい方は、いつものようにハイパーホビーを買ってください!!(爆)
原型はこのように分割され ました。背中や尻尾のトゲトゲは、このスケールにあわせて忠実に再現すると幅1ミリ以下になってしまい、さらに製造の過程でレジンの収縮で痩せ細るので、そのまま作ると、中国の工場では破損品の山が築かれ、運よく日本に届いた商品も輸送中の破損で、着払い返品の嵐を巻き起こしイワクラを窮地に陥れてしまいます(^^;)よって若干アレンジを加えて太くしております。もちろん太くするといっても、それによって本数まで減ってしまってはイワクラのポリシーに反するので、本数は劇中の着ぐるみと同じ本数のままで若干太らし、短くする程度にしています。これで写真のように背中のトゲを別パーツとすることで、トゲ部分をピューターやレジンなどの弾性のある材質で生産すれば破損は最小限に抑えられるのです。
私自身がミニラと同じくらいバランが好きなので(笑)このサイズでは、バランマニアの方々にも、そこそこ満足していただけるものが出来上がったのでは無いかと思いますがいかがでしょうか?
いや〜びっくりしましたよ。ここのブログはどこからどういうリンクを辿って何人観にきていただいたかというのがアクセス解析できるようになってるんですが、
実は隠れスッポンモドキファンってそんなにいたのか?その人たちは毎日ネットに「スッポンモドキ」と入力して検索しているのか?(^^;)
まだバランもバランバランだし、なんか変わった生き物でどれくらいのアクセスがあるのか興味深いので私のペット紹介第2弾(正しくは3弾ですね。猫もUPしてるから)カブトガニのカブニンです。
よくカブトガニを飼っているというと「あ〜あの田んぼにいる奴ね。」とか「学研の付録でやりましたよ〜」とか言われるんですが、あっちはカブトエビですね(^^;)
でもカブトガニは天然記念物に指定されてるので、普通は飼っちゃいけません。それで私は小学生の頃から「カブトエビ」を飼って自分を誤魔化していたのです。(笑)
でも最近どうしたことかフィリピン産と称するカブトガニくんがホームセンターとかで2000〜3000円で普通に売られるようになったのです。
タイでは食用としてバリバリ食われている(どこを食うのだ)このカブトガニくんも乱獲などで数は減っているみたいですし、本当は飼わないのが地球環境には一番いいんでしょうけど…。でも飼いだしたからには責任持って飼いまっせ〜!!この子も結構丈夫な子で飼いやすいんですけど、さすがはカニの一種だけあって、フツーに3ヶ月エサを食べない時期とかあって、飼い主をヒヤヒヤさせます。釣り用の餌のゴカイなどをあげているのですが、その食べる姿が恐ろしいのなんのって、まるで「スターシップ・トルーパーズ」なんです!!
といってもこのバラ ン、いまはナイフで切り刻まれてバランバランになってます(^^;)いや私は別に猟奇的な趣味があるわけでもないですし、猟奇的な彼女がいるわけでもありません(笑)商品化するにあたって、体をバラバラを分割し、着脱式にしたり、背中の細いトゲを製品化したときの強度に耐えうるように太めにアレンジする処置をしなければならないのです。これらの作業は結構神経を使います。
私は動物大好きでいろいろペット飼ってますが、今日はこの子を紹介します。スッポンみたいですが、スッポンではありません。オーストラリア北部やニューギニアなどに生息するスッポンモドキ科スッポンモドキというカメの一種です。普通のカメほど容易に飼えるカメでは無いですが、温度と水質管理さえしっかりしてあげれば長年に渡って愛嬌を振りまいてくれますよ。もう飼いだしてかれこれ5年になりますが、病気もなく元気に生活しています。
手足が 海ガメのようにオール状で、完全な水中生活をするカメで陸地も要らないので、フナやドジョウとともに、たっぷりの水をいれて泳がせています。性格はとても人懐っこくて、頭もいいので飼い主を見るとエサを催促しに寄ってくる仕草と、まん丸な目玉がとってもキュートですよ。
ダイモン好きのメカゴジラさんのコメントもいただいたので私が作った過去の妖怪大戦争のダイモンを2点紹介してみましょう。
これは既に持ってる人も多いでしょうけど、某社トレーディングフィギュアとして5年前くらいに販売された食玩サイズのダイモンの原型です。私がスカルピーを使って初めて作ったスカルピーデビュー作でもあります。まだ焼き方が慣れてないので、あっちこっち黒く焦げてますね(^^;)思い起こせば、仕事がなくて困っていたフリー時代(そんなんばっかか 笑)先輩原型師の柴田幸房さんから電話がかかってきて、「妖怪10体以上作らなあかんから何体か作ってぇや」との突然の電話で引き受けたお仕事で、このシリーズでは未発売の2体も含めて4体作ってます。
お次はハイパーホビー読者限定としてイワクラから販売されたダイモン胸像です。製作中の途中経過の写真が残っておりましたので、順を追って紹介していきましょう。
まずいつものように中に入っているスーツアクターを造型します。ダイモンに入っていたのは大魔神を演じた橋本力さん上から粘土をかぶせてしまうので、目鼻口の位置さえあっていればいいのですが、ダイモンの着ぐるみは、人間の目がそのまま露出しますので眼孔周辺はグラフィック社の「大魔神秘蔵写真集」の橋本力さんへのインタビュー記事の写真を参考に造型します。口や耳などはここで作っても意味が無いので割愛します。写真でもわかりますが、黒目さえ入らなければ実は橋本さん、優しい目をされてます。
表面にスカルピーを盛り付けていきます。この映画の妖怪たちの顔の面構成が、日本の能面や仏像などの伝統彫刻に酷似しています。おそらくこの当時の着ぐるみ製作をしていた人たちは伝統彫刻に日常慣れ親しんでいたのでしょうね。手元の資料では立体が把握しにくい部分は般若の面などを参考にして造型しました。写真でもそうですが、まだ現段階ではダイモンは優しい顔をしています。
色を付けて完成です。ご覧のとおり橋本力さんの優しい目は鋭い黒目と、大映京都撮影所に舞い散る特殊効果用の芋粉で充血したといわれる白目を再現することで、こんなに怖いダイモンの顔になってしまうのです。
ご存知(?)メガニューラです。「ゴジラ対メガギラス」に登場したアレですね。前々回のロフトのイベントで展示していたのでご覧になった方も多いかもしれませんが、写真に写っているのは5年前にまだ私がフリーの原型師をしていた頃に、怪獣造型界の頼れる兄貴「アトリエG1」の奥田さんに「仕事が無いならメガギラス三形態のうちどれかやってみない?」と声をかけていただいて作ったものです。
結局、このキットはメガギラス(徳川広和氏)メガニューラ(井野宏紀)メガヌロン(奥田茂喜氏)のコラボで売り出されたのですが、当時数十個しか生産されていない、とってもレアなキットです。それでも高額なギャラを払っていただいた奥田さん…もしや赤字だったのでは…申し訳ない…m(_ _)m
原型の製作はいつものようにスカルピーですが、こういう細いキャラはオーブンで焼成している時に曲がってくることがあるので、エポキシパテを芯にしています。透明な羽はAdobe Illustratorでベジェ曲線とグラデーションを使って描き、レーザープリンターでOHPフィルムに印刷し、切り抜いたものを貼り付けております。でもこの方法は量産には向かないので大量生産となると違う方法を考えないといけないかもしれませんね。
これらのキットは、現在新商品候補として検討中ですが、過去にこのキットを買ってくださった方に後悔させない為にも、メガギラスは徳川氏による新原型新ポーズ、メガニューラも映画観た人ならニヤリとするベースが付く予定です。
※いつものようにあくまで予定ですので、発売時期、商品形態、仕様は現在のところ未定です。ご了承ください。
知人のヨンガリさんからイワクラ製レギオンを使用した合成写真が届きました。すごい迫力なので掲載します。
私もたまにやりますが、昔と違ってジオラマを作らなくても、フォトショップとかでお手軽に怪獣フィギュアを大暴れさせられるって、本当にいい時代になりましたね(^^)
※このフィギュアはすでにイワクラでの直販は終了しておりますので、協力店(イワクラHP参照)での店頭在庫のみとなりますが売り切れの場合はご容赦ください。
ネット上では「大魔人」と誤字られる事が多いですけど、「大魔神」が正解ですね。いちおう神様なんですよ。
物語も後半に差し掛かった頃に美女がお願いすると、突然蘇って悪代官をやっつけるのですが、それだけでは満足できなかったようで、これまた関係の無い農夫を掴んでは投げ殺す!!
私は昔から大魔神を観ると、なぜかハウスのとんがりコーンが食いたくなるんですけど何故なんでしょうね(笑)
実はこの原型、私が4年くらい前に作ったもので、ハイパーホビー限定品として一度商品化されていますが、その後、新しい資料を参考に全体の80パーセント以上を作り直して、より劇中の着ぐるみを忠実に再現したものです。
焼肉もとろけるように旨かったし、怪獣喫茶から怪獣BARに変身したビリケンの場所も覚えられましたしね。
もとはといえば私がRIC(現・エクスプラス)にいたころからのお知り合いの方々がほとんどですが、時を経て居場所が変わっても、昔のように集まって怪獣談義に花を咲かせられるというのはいいもんですね〜。
ヨンガリさまがGILLGILLで弊社レギオンをお買い上げくださったみたいで、とても嬉しそうにされていたのが、作り手側の私たちにとってはとても嬉しい瞬間でした。(レギオン作ったのは弟子の杉君ですけども)
私たちメーカーの原型師は自分たちの商品をお客様が手にする瞬間って実はあんまり見れないですから。(^^)
イワクラ造型制作室は、自然の豊かな場所にあるので、夜になると蛍光灯に光に誘われてこんなものが飛び込んできます。
例の怪獣とりあえず一定方向からは見れるようになりましたが、来月号の徳間書店刊「ハイパーホビー」に掲載予定なので現段階ではお見せすることができなくなってしまいました。
ps.さらにHHには私の新作ゴジラも掲載予定です。今度のゴジラは普通に立ってるんじゃなくて、ちょっと変わった仕様ですよ。、(でも普通のゴジラってあんまり出してないような…)
こういう作業って地道でしんどいことには変わりないんですが、大まかなフォルムを作っている時の出口の見えない怖さと違って、資料を見ながら、囲われた空間をコツコツ着実に埋めてゆくだけなので、「まだここまで!!」「もうここまで!!」といった感じで、進行具合が目に見えてわかるので、実際の作業はしんどくても、気持ちは結構楽しいのです♪
分かり易く言うとテロリストに占拠されたビルを、特殊部隊が一部屋一部屋制圧していくような感じかな…かえって分かりにくい?(^^;)
 一般にメーカーからのフィギュア原型製作の依頼というのは、発売が確定していない状態で来ることも多いです。原型は完成したが諸所の事情で、お蔵入りになったという経験は、現在プロで原型師をされているほとんどの人が経験されている事でしょう。
まずは初代アンギラスです。私がイワクラに入社する前、5年くらい前かな?に某社の依頼で作ったものです。
スケールは1/350。材料はいつもどおりスカルピー、背中のトゲのみ折れやすいので、焼くと弾力性のあるゴム状になるラバースカルピーを使用。
一番苦労したのは背中と言いたいところですが、実は体表のウロコ。初代アンギラスのウロコ表現は今までにも沢山の原型師さんが苦労されたと思いますが、初代アンギラスのウロコって凹型なんですよ。
だから単純にモーターツールで凹みを彫るだけでもいけないし、ウロコを貼り付けるだけでもいけないんです。
結局、鼻クソ状(お食事中の方ごめんなさい)に丸めた粘土を貼り付けて中央部をヘラで凹ませて行くという地道な作業でした。
いづれイワクラでも初代アンギは避けて通れないキャラでしょうけど、あの食玩サイズでは、この表現技法は使えないし…さてどうしたものか(^^;)
8センチの中に20センチフィギュア並みの密度が要求されるイワクラフィギュアですが、このフィギュアはもともと15〜17センチくらいあるので、30センチフィギュア並みの密度を盛り込もうと作り始めました。
ガッパはウロコあり、体毛あり、ツノあり、クチバシあり、イボイボあり、ザラザラあり、シワシワあり、さらに手があるくせに翼が生えているという生物の進化をまるで無視したかのようなデザイン(^^;)
これ一体作ればモンスター造型に必要な全スキルが身につくのではないかという、原型師泣かせのキャラクターでした。
よく、このウロコはどんなウラ技作ったのですか?と尋ねられますが、ウロコ造型に近道はありません。粘土が柔らかいうちにヘラで一枚づつ作り起こしました(*_*)
でもウロコって作っている間にコツがわかってどんどん上達していくんですよ。(^^;)だから右足のウロコを作り終えたころには左足のウロコが気に入らない。
オスのウロコを作り終えたら、今度はメスのウロコが気に入らない…という感じで無限地獄に落ちるのですよ。
ps.余談ですが日活映画唯一の怪獣であるこのガッパ、まるでオッサンがゲロを吐くような、叫び声もさることながら、設定資料を読むと口から吐く光線は、その名も「殺人爆破光線!!」せめて殺人か、爆破か、どちらかで許してくれよと…以下省略
ここで紹介する方法も 、私独自の方法で、イワクラの後輩原型師たちに教えている方法なので、星の数ほどあるフィギュア製 作方法の一つだと思ってご覧ください。(^^)
○まずはスケッチ。原型師といえば、誰もがこれをやってそうですが、実は私も含めて部下もこんな事はやっておりません(^^;)絵を描くとそこでイメージが固まってしまうので、打ち合わせに必要な場合などを除いて描くことは無いです。
最終的には粘土で埋まってしまうので、無意味な作業に思われますが、ここをしっかりやっておかないと、後々フォルムが破綻してきます。
もちろん解剖学本に載っているような人間は、西洋体型なので、実際に役を演じた役者さんの体型を作ります。
この時に大事な事は資料をしっかり見る事です。手に入る値段の資料はすべて集めます。ここで資料収集に手を抜いて、イマジネーションに頼ってしまうと、映画のキャラクターの再現ではなく、自分流のキャラクターになってしまいます。
作者の個性を否定しているように見えますが、たとえ資料に忠実に作っていても、必ず作者の個性は出ます。ですからイマジネーションに逃げ込まず、徹底して映画に登場したキャラクターを忠実に再現するように部下にも指導しています。
○古い映画のキャラクターの場合などは、まれに背面の写真がまったく存在しないものもあります。このキャラクターもそうでした。
そういう場合は最終手段として、現存する最も近い衣装などからディティールをパクります。モデルに似た衣装を着せてポーズをとらせるのが最適ですが、フィギュアを一体作るのにモデルを雇っていては赤字になってしまうので、友人や身内に頼むか、ファッション雑誌などを参考に造形します。
同じポーズでも服(着ぐるみ)の素材や厚みによって、シワの入り方も変わってきます。資料を観て造形した部分と想像で補った部分を違和感の無いように気をつけて仕上げていきます。
○人形は顔が命!!資料とフィギュアを見比べながら、自我を殺して作業するのは精神力を消費します。モチベーションの量は限られていますので、私の場合は全体のフォルムを作った後は顔の仕上げから入ります。
…という事で身長7センチの「妖怪大戦争」の般若が完成しました。これは5年前に某社の依頼で製作したフィギュアですが、商品化の予定などはございませんのでイワクラへのお問い合わせなどはご遠慮いただきますよう宜しくお願い申し上げます。

 

[ 507] GA Graphic:「ロケットガール」森田ゆかり 彩色原型紹介! SF的説得力と可愛らしさの融合
[引用サイト]  http://ga.sbcr.jp/mfigure/007921/

製作は、ハピネットとコトブキヤのコラボレートによるフィギュアブランド「クロノ∞ゲート」。森田ゆかりはその第4弾となる。
森田ゆかりは、女子高生ながらソロモン宇宙協会(SSA)の宇宙飛行士だ。なぜ彼女がロケットのパイロットに選ばれたかといえば、その女の子ならではの“軽さ”ゆえだった。
設定では、ゆかりの体重はなんとたったの38キロ。彼女が乗ることになるロケット・LS-5は非力で、極限まで積載量を減らさなければ飛べなかったのだ。
というわけで、このフィギュアも身長153センチという小柄なゆかりの華奢な体つきが見事に再現されたものになっている。
彼女が着ているのは、リアルな「ロケットガール」の世界観の中でも“特徴”として挙げられるべき“スキンタイト宇宙服”だ。本来なら大がかりな冷却装置が必要になる宇宙服を、極限まで薄くして肌に密着させ、特殊素材の特性によって直接宇宙空間と熱交換する仕組みを持つ(現実世界でも、開発段階にある技術だそうだ)。
そのため、スーツの下は基本的に素肌ということになる。このフィギュアはそんなSF的合理性と、女の子が体にフィットしたスーツを着る、という可愛らしさの両立が実現した素晴らしいアイテムなのだ。
ファスナーを下ろしかけたポーズで、体の前が大きく開いているのは見た通りだが、注目は肌とスーツの境目の処理だろう。薄さ2ミリという設定のスーツの生地の表現への拘りが凄まじい。特に、おなかの部分に生まれるくっきりとした影には、思わず目を惹きつけられてしまう。
背中に背負った生命維持装置のメカもきっちりと作り込まれており、宇宙服に強い説得力を与えている。原型は大屋秀明氏。大屋氏は「鉄道むすめvol.3」の原型製作も担当しており、繊細な造型はさすがといったところだ。
さらに、彼女の足もとからは今まさに飛び立たんとするロケットが造型されている。このロケットが彼女を乗せて飛ぶ「LS-5」だ。キャラクターと関係の深いアイテムが添えられていると、世界観を味わうことができて嬉しいものだ。
隅々まで細やかに作られていて、クロノ∞ゲートのシリーズらしく、そこここに“フェチズム”を感じさせる。この「森田ゆかり」フィギュアは、どの角度から見ても徹底した拘りが盛り込まれており、見る者を飽きさせない魅力に満ちたアイテムなのだ。
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